がん宣告から今日までのまとめ(7)『手術で私の体はどう変わったのか?』 術後、ツォン担当医に「今回の手術で私の骨、筋肉はどう変わったのか?」を聞いてみました。皮膚の縫合跡が大きくJの字になっており、右胸の腫れとツッパリが強いからです。外科手術はしたくなかった元ボディビルダーとしては気になるところです。(※私が描いた首から胸にかけてのJの字の手術痕のイラスト。) 癌に侵された気管には人工気管は現在の医学では存在しないため、残された短い気管を口方向(縦方向)ではなく距離をかせぐために心臓の血管の間をくぐって横方向に這わせ胸に開けた穴に縫いつけ「永久気管孔」という呼吸をするための穴を構築するというのが今回の縦隔気管孔作製手術です。(※絵にかくとこんな感じです。) 術後は鼻、口を使った呼吸をしない。胸に開けた気管孔という穴から呼吸をする。通常の体では鼻、口で空気を吸って吐き、口を使って食べ物をとり、喉で空気は気管に入り、食べ物、飲み物は食道へ流れ込むのですが、これが別々の道を通ることになるのです。 「鼻が胸に付いたと思えばいい!」とも思うのですが、実際にその体になってみると今まで当たり前にできていたことが出来なることが多く、生きていくうえでのリスクも高まることを改めて思い知らされます。 例えば、臭いは分かりません(臭い臭いがわからないのは良いのですが、ガス漏れがあってもわかりません。危険です。)、口、鼻から空気は出ないのでローソク吹き消されません、鼻がかめません、うどんすすれません、熱い食べ物をフーフー出来ません、ガラガラうがいもできません。あくびは今までの習慣か同じように口を大きく開けるのですが、空気は胸の孔から出ます、くしゃみ、咳も見た目には今までと同じようなのですが空気が胸の孔から噴き出るだけで全くスッキリしません、痰が胸の孔から吹き出します。お風呂に浸かれません、水泳?とんでもな続きをみる
『著作権保護のため、記事の一部のみ表示されております。』