サイバーナイフの為のフレーム制作とデモ
七夕からのサイバーナイフ治療に備えて、がん医療センターでのフレーム作り、デモンストレーションに行ってきました。
いきなりの本番ではなく、呼吸によって都度移動するがんを狙い撃ちするのですから、当然のことと言えば当然なのかもしれません。
CT室へ案内され、まずはマスクを取っての顔の写真撮影。施術の時に患者を間違えないためでしょうか?「男前はより男前に、不細工はそれなりに!!」それなりに撮っていただけたと思います(笑)。
続いて、「では、上は全部脱いでこちらに」と案内され台上に。「背中をささえますからゆっくりと仰向けに寝てください。」との若い女性技師さん(マスクしてるお顔は広瀬アリスに見えました(笑)。)のお言葉に甘えてゆっくりと仰向けに寝て、両手を頭上へ。体の位置、ゆがみを調整されて体の両サイドから体の下に敷かれたマットで身体を包み込むようにフレームを形成していきます。本番では照射中に体が動かないようにこのフレームの中に入るのです。
フレームが完成したら、身体の前中央と両サイドになんとマジックで十字架マーキング。その後、治療計画用のCT撮影にはいりました。その間、1時間くらいでしょうか。
(※過去の2度にわたる癌切除外科手術で傷だらけの体にサイバーナイフのマーキング。正直、これ以上切りたくなかった。)
そして、診察室で主治医からの説明を受けた後、実際のサイバーナイフの治療室に入りデモンストレーションです。撮影した動画画像を見ると先日カテーテルで肺に留置した金属マーカーが呼吸と共に移動するのが確認できます。中葉にある腫瘍は呼吸をしても大きくは移動しませんが、下葉にある腫瘍は横隔膜に近いために呼吸のたびに大きく移動するのがわかります。それらを計算してサイバーナイフの照射が確実に目標の腫瘍にヒットするように計画がプログラムされていくのです。
1時間ほどの休憩の後、サイバーナイフのデモ、予行演習です。これまた、実際の治療を想定した工程で進めていくので長い!!患者自身はフレームの中に仰向けに寝て呼吸の波が無いように自然な呼吸を保つだけなのですが、フレームの中で両手バンザイしたまま長時間じっとしているのは肩が痺れてきて思った以上にしんどいです。まあ、5年前の大手術後、体中チューブに繋がれて集中治療室で過ごした時の背中痛、腰痛からすれば「屁」みたいなものですが(笑)。
終了後に技師の方に「本番では治療の進捗状況がわかるように残り時間を表示して欲しい。あと何分という目標が欲しい。」と訴えました。本番では天井に残り時間が表示されるそうです。
さてさて、あとは5日にPCR検査の検体を提出するだけ!!
七夕の夜には、素敵な白衣の天使に出会えますように!!(笑)