『BIGTOEの筋肉物語』レビュー「目標を持とう!」
【目標を持とう!】
≪ 目標を持つことの重要性≫
BIG HIDEこと山岸選手は、日本人では不可能かと思われていたミスターオリンピア出場を現実のものとしました。
先日BIG HIDEと話をしたときに『今年のオリンピア見に行きたいんだけど仕事が抜けられそうも無いので無理そうなんです。」と言うと、「優勝に絡む時に来てください!!」との返事が返ってきました。
そう、彼の目標はもっと高いところにあるのですね。
山中輝世子選手もIFBBフィギアプロという新境地を開拓し目標に向かって突き進んでいます。
真面目にトレーニングを続ければ約3ヶ月で変化が目に見えてきます。トレーニングを始めて数年は、ただガムシャラにやっていてもある程度まで力がつき、体も大きくなってきます。
正しいトレーニングと共に、バランスのとれた食事、休養を心がけていれば、1年も経てばさらに力もつき、体つきも目だって来るようになるでしょう。
しかし、この伸びも正比例のグラフのように永久に伸び続けるわけではありません。やがて伸びが止まり、一時的に下降することさえあります。でも、地道にトレーニングに打ち込んでいれば、ある時、突然、再び力が伸び、体が大きくなる時が来ます。その時を信じてトレーニングを続ける。 この繰り返しです。
そして、加齢と共に、年数を積むと共に、伸びは小さくなってくるのも普通です。
そこで壁を突き破りさらに進化するために頭を使うこと、目標を明確にすることが必要になってくるのです。さらなる具体的な目標を設定し、それの実現のために集中することが必要になってきます。それをしないと自分の壁をぶち破れない。
大きな夢、目標を持つことはとても大事です。「なれっこない」と決めてしまって、自分にワクをはめてしまっては、伸びるものも伸びないでしょう。大相撲の世界でも「関取になれればいい、横綱になろうと思わない」人は横綱にも慣れないどころか関取にもなれないと言います。
骨格、筋肉の長さ・質、筋繊維の数、骨への付着位置、内臓の丈夫さ、回復力などの「肉体的素質」、目標に向かって努力、試行錯誤を続ける「精神的素質」といった素質が大きな要素であることは言うまでもありませんし、チャンピオンレベルまで持っていくには、この両方とともに「明確な目標を持つこと」が重要です。
でも、目標に向かって努力する気持ちがあれば、素質に恵まれていなくてもそこそこのレベルまで行けるし、少なくとも「最高の自分を作り上げることが出来る」と思っています。
日本へ、世界へと目標は大きく持つほうがいい。それと共に、小さな目標をいくつも設定してトレーニングを続けることも大切です。
◎小さな目標の例
《ベンチプレスが強くなりたい人は・・・》
まず、「いついつまでにベンチプレス何kgをあげる」と具体的な目標を期限を切って設けます。
今、ベンチプレスが80キロで6回できたとしましよう。その場合、目標を10回において、6回以上を最低目標とし、できるだけ10回に近づけるように頑張るセットをアップのあとに1セット設けるとよいでしょう。
そして、調子のいい日には90キロ(80キロで5回できれば1回は可能)、
100キロ(80キロで8~10回できれば1回は可能)と挑戦するほうがよい。
80キロで10回できるまで重量を増やさないと決めてしまわずに「今日は軽い」と思ったら躊躇うことなく挑戦すべきです。
100キロで1~2回でもできれば、自信がつくし、80キロが軽く感じるようになるものです。
そして80キロで10回できるようになれば、90キロで5回はできる。次は90キロで10回を目指すのです。
しかし、この方法とて、これに限らずどんな方法をおこなっても、いつか限界がきます。
その時はダンベル種目やマシン種目に切り替えるなど刺激を変える、目標を変える、時にはレイオフをとるのもいいでしょう。
目標をもってするのと、ただなんとなくやるのでは同じ時間を使っていても、大きな差が生まれるのは当然です。
同じやるなら、目標を持ってがんばりましょう。きっとそのほうが楽しいよ!!
(※SATOさんの180㎏ベンチプレス。思いきりブリッジを使っていますが、どんな形でも挙げる成功体験が出来れば自信になります。)
(※ユタに居た時、私は友人の女の子二人に「ユタからLAに行く前にデッドリフト235㎏を引く」と宣言。そして、二人の前で引きユタでの目標を達成しました。)