『BIGTOEの筋肉物語』レビュー「筋トレのススメ」
【ウエイトトレーニング(筋トレ)のススメ】
皆さんはウエイトトレーニング(筋トレ)を特殊な一部の人たちが行なう特別なものと考えていませんか。
ウエイトトレーニングといえば、多くの人はウエイトリフティング、パワーリフティング、ボディビルを想像されると思います。
ウエイトリフティングは何キロのバーベルを頭上に持ち上げられるかをスナッチとジャークの合計で競い、パワーリフティングは、ベンチプレス、スクワット、デッドリフトの3種目の合計で競うスポーツです。ボディビルは文字通り体造り、全身の筋肉をむらなく、バランスよく鍛えて、その成果をポージングで表現する芸術的な要素を含んだスポーツで、バルク(筋量)・ディフィニション(皮下脂肪が少ない様子、キレ)・ポージング(表現力)・マナーなどが審査基準に基づいて審査されます。
しかし、今日ではこれらの競技としてだけではなく、他のスポーツの補強、体力増強、健康維持、美容に対する有効性が認められ、これらを目的として行われるウエイトトレーニングがエアロビクスとともに盛んに行なわれるようになってきています。
スポーツの補強としては、以前はウエイトトレーニングをすると、体が硬くなる、スピードが落ちる、大胸筋が発達しすぎてバットスイングが鈍くなる、はては泳ぐと沈むといった誤った考えから、日本では敬遠される向きがありましたが、今では格闘技、水泳、陸上、野球といったあらゆるスポーツの基礎体力造り、パワーアップにウエイトトレーニングを取り入れるのは常識となっています。特に欧米人に比べて遺伝的に体格、体力面において劣る日本人にとっては不可欠と言っても言い過ぎではありません。
もちろん、一般の人達の体力造り、健康造り、リハビリ、美容に対しても、それぞれの目的に合ったトレーニングをすることで合理的に大きな成果をあげることができるのです。
さあ、皆さん。トレーニングを始めましょう!! Let's begin!!
(※胃腸が弱くやせっぽちだったBIGTOEの筋トレによる変化)
【強者になりたいと思っている君へ】
「健全な肉体に健全な魂が宿る。」力に余裕があってこそ心にも余裕ができ弱者をいたわる気持ちが育ちます。ギリギリでせっぱ詰まっていると、我を通そうとなりふりかまわず必死になるのです。
力をつけると共に、プライドと弱者へのいたわりの心を持つように心がけましょう。つまらぬ事にムキになる必要などないのです。
「弱い犬ほどよく吠える」は全くみっともないですよ。吠えれば吠えるほど自分の弱さ、愚かさをさらしているようなものです。
よくちょっと強くなったら、大きくなったらそれを弱者へ向けたり、誇示したりする人がいます。気持ちはわからないではないですが、そういう人はプライドを持ってないのではないでしょうか。ボクサー、格闘家ならリングで、リフター、ビルダーなら競技会場、ステージで勝負を競うのが常道。素人相手に勝っても自慢にはなりません。むしろハジです。
ボクサーはボクサーの、格闘家は格闘家の、リフターはリフターの、ビルダーはビルダーのプライドを、持ってこそ本物に近づいていくのでしょう。
逆もまた真なり、「本当に健全な肉体は健全な魂があってこそ完成される」と思います。
【2022年追記】健康に生きる為に!!
2017年、私に悲劇が起こりました。長引く喉の違和感から病院で検査を受けるとまさかの「ステージⅣの気管腺様嚢胞癌」。治療の可能性は癌が浸潤している喉頭部を声帯、甲状腺を含めて全摘、癌とともに気管のほとんどを切除し気管孔制作するという命がけの手術のみ。
熟慮の末、現実を受け入れ、生きる為の手術を受けました。そのために、手術、その後のリハビリ、放射線治療などでの半年に及ぶ入院生活を余儀なくされたのですが、長年筋トレで培った体力(いわゆる筋肉貯金)と経験がものをいい、効率よくリハビリを進め回復を早めることが出来ました。また、「マッスルメモリー」と言って、一度、発達させた筋肉はそれを覚えていてトレーニングを再開すると短時間でもとに戻すことが出来るのです。
医師から「筋トレは難しい」と言われたにもかかわらず、退院後も出来る筋トレを再開することで15㎏減った体重も8割がたもどり、「免疫力」も高く保てているためか、コロナウイルスが猛威を振るっている中でも風邪ひとつひくこともなく過ごせています。
これも筋トレで養った筋肉、体力、免疫力があったかでしょう。
今は健康な皆さんも生きていればいつか病に見舞われます。今は若い人も必ず歳を取ります。来るべきピンチに備えて普段からウエイトトレーニングを習慣化することで「生きるパワー」を身に着けておくべきだと私は思います。
(※亀田総合病院入院中のリハビリルームでの筋トレ。トライの中川さんが病室で出来る筋トレグッズを持ってきてくださいました。筋トレ大手術、放射線からの回復に一役買いました。)
「トライ体幹理論のブログ」