(1964年東京オリンピックの懐かしいポスター 未来への発展と希望に溢れていました!!)
2013年9月、2020年東京五輪決定!!
IOCのジャック・ロゲ会長による「トキョー」、滝川クリステルさんの「お・も・て・な・し。おもてなし」
少なくとも五輪招致関係者は爆発的に沸き立ち、「東京に2度目のオリンピックがやってくる!!」とほとんどの日本国民は歓喜の声をあげたと思います。
今思い起こせば、東京オリンピック2020の悲劇はこの時からから始まりました。
2016年のリオ五輪ではスーパーマリオに扮した安倍首相が登場し、夢に溢れるはずの東京五輪がこんなオリンピックになるとだれが予想したでしょうか?
数々の不祥事が続き、五輪のコンセプトは、当初「東日本大震災復興オリンピック」だったものが、新型コロナウイルスのパンデミックで「コロナに打ち勝った証としてのオリンピック」に変わり、感染拡大が止まらないとなるといつの間にか「コロナ禍での安全安心のオリンピック」にすり替えられてしまいました。
思い返せば、安部首相の「福島第一原発の海へ流出している汚染水は完全にコントロールされております。」という虚言から始まり、東京大会開催決定当初からトラブル、不祥事、スキャンダルが続き、コロナ感染拡大で遂に麻生太郎副総理に「呪われたオリンピック」と言わしめる前代未聞のオリンピックになってしまったのです。
◎2015年7月、新国立競技場の総工費が1,625億円から2,520億円まで膨張していることが発覚し計画白紙撤回に。
◎2015年9月「エンブレムのパクリ疑惑」によりデザイン白紙撤回に。
◎2020年3月 「コロナ禍」で2021年夏に開催延期が決定
◎2020年9月 安部総理の健康上の理由による辞任での首相交代
◎2021年2月 「女性がたくさん入る理事会は時間がかかる」との女性蔑視発言で森喜朗会長辞任。開催まで5か月の時点で急遽イメージ刷新のため橋本聖子氏に交代。
◎2021年3月 開閉会式の演出統括責任者が渡部直美さんの容姿発言で辞任。
◎2021年7月、開催1か月前に無観客決定。何故もっと早く決められなかったのか?人的、経済的損失は莫大。
◎来日、選手、関係者の相次ぐコロナ感染者の発覚により水際対策の甘さ、穴だらけのバブル方式の露呈
そして・・・
◎2021年7月19日 大会開会式のわずか4日前に小山田圭吾氏が障害者いじめ問題発覚で辞任
他にも
◎五輪担当相の辞任交代
◎主催開催都市である東京都都知事猪瀬氏、舛添氏の相次ぐスキャンダル辞任
◎マラソン開催地の札幌への変更
と思い出せば、枚挙の暇もありません。
なぜこんな事態になったのか?
度重なる「自由、平等、多様性」というオリンピックの理念を理解していないと思われる組織委員会、関係者のスキャンダル・発言、日本政府の意思決定力の無さ遅さ、責任感の無さ、説明責任を果たさない等々・・・。これらが国民に不安不信の感情を起こしていきました。
子供たちに未来へ続く希望を与えるはずのオリンピックがこのままでは子供たちに未来への失望感を与えるオリンピックになりそうです。
「コンパクトに開催」、「復興オリンピック」というテーマはいったいどこへやら。新型コロナの感染拡大は自然なものであれば仕方が無いことですが、これでは「呪われたオリンピック」と言われても仕方がないですね。
そして、開催まであと3日と迫った今尚コロナ感染は拡大を続け、混乱は収まる気配はありません。
せめて、オリンピック、パラリンピック開催中にこれ以上のコロナ感染拡大、不祥事の発覚が起きないことを切に祈ります。
そして、
この日に備えて人生を賭けて来たトップアスリートたちが持てる力を出し切れることを願います。