2017年6月に防衛医大病院でステージⅣの気管腺様嚢胞癌で5年後の生存率40%未満との宣告を受け、9月に亀田総合病院で生きる為の手術を受けてから今日で目出度く4度目の誕生日を迎えることが出来ました。
昨年12月に腺様嚢胞癌の肺転移が発覚し肺の部分切除手術を受けましたが、今は2~3か月に1度の頭頸部外科受診、半年に1回呼吸器外科での造影CT検査、1年に1回のPET検査を受けて経過観察中です。腺様嚢胞癌には完解は無く、常に再発、転移が付きまといますから病院との付き合いは一生続くようです。
癌になって死を身近に感じて人生についてあれこれ考えるようになりました。そして、今までの人生を振り返ってみると、金銭面と兄妹には恵まれませんでしたが、雨露凌げる家に住み、3食食べることに困ることもなく、両親、叔父、叔母、従兄弟、友人たちに恵まれました。義兄弟、義兄妹も出来ました。これはもう一生の大切な財産ですね。
妻の理解で好きなボディビルにも打ち込め、アメリカにも行き、幸運にも関西、大阪、岡山などのタイトルまでいただけました。月刊ボディビルディング誌に自分の記事が掲載され、その後、連載を持たせていただき、数えきれない記事を書くことが出来ました。3年半前に不運にも癌を罹患しましたが、そのことを記録した書籍「筋トレが救った癌との命がけの戦い」も出せました。「筋肉オフ会TheFINAL」も開催出来ました。若い頃のアメリカでの体験を書いた回想録「ONCE UPON A TIME in BODYBUILDING U.S.A. 」の連載も実現出来ました。
癌の治療にあたっては、3月に逝去された親友笠松博次さんの紹介で素晴らしい名医に出会うことが出来ました。
私生活では、人並みに家庭を持ち、娘に、娘婿に、孫にも恵まれました。
それらを終えたタイミングでの新型コロナウイルスのパンデミックです。戦後に生まれ、高度経済成長期に育ち、リタイア寸前の癌罹患。癌罹患も含めて「自分は何と運がいいのだろう、ついている」と思わざるを得ません。
多くの方によって生かされた命を無駄にしないように今後の人生を1日1日積み重ねて生きたいと思った今日の誕生日です。
ご先祖様に、両親に、家族に、親戚に、多くの真友たちに感謝致します。