新型コロナウイルス感染拡大が止まりません。解除からわずか1か月あまりで3度目の緊急事態宣言発出が決まりました。
思うに日本のコロナ対応、昨年の第1回目の緊急事態宣言発出が東京オリンピック延期決定を待つかのように発出されたことに端を発しています。スタートダッシュの水際対策で出遅れました。
そして、今年1月の2回目の緊急事態宣言は感染者の急増に慌てながら発出。そして、聖火リレーが始まることを鑑みて早期解除が決められたように思えてなりません。
諸外国に比して、国民のワクチン接種は一向に進んでいません。
そして、あと3か月後に迫った東京オリンピック開催を前に3度目の緊急事態宣言やむなしです。菅総理もIOCバッハ会長も「緊急事態宣言とオリンピック開催は関係ない」と言っていることに違和感を覚えます。この場の及んでも未だに「コロナに打ち勝った証としてのオリンピック」「安全、安心のオリンピック開催」というのも何を言っているのだろうという感じです。
今は平時ではなく緊急事態なのです。国民の命を考えるなら、せめて国民の大多数へのワクチン接種を終えて効果がある程度確認されてからの開催すべきではないでしょうか。
海外でも感染者が急増している中ではたして賢明なアスリートが来日できるのか?医療従事者10000人の招集は可能で国民の治療に影響はないのか?変異株の流入の危険性は?
今回の新型コロナ感染拡大はことごとくオリンピック開催と関わっていると感じます。
まあ、何を言っても一国民の戯言です。オリパラが開催されて「ほうら、コロナ感染拡大なんて大したことなかったじゃん。」となるのか、総理が「オリンピック強行で感染拡大した責任を取って辞任致します」と言ことになるのか。成り行きを見守りたいと思います。
緊急事態宣言と蔓延防止等重点措置。タイトルは変わっていますが中身は変わり映えしないものです。ロックダウンを出せない日本の法律では致し方ないのかもしれませんが、後手後手に回る遅い判断と緩い対策が命取りにならないことを祈ります。
我々がん患者にとって最も怖いのは医療崩壊による適切な治療が受けられなくなること。家族でさえお見舞いにさえ行けない病院の状況です。
そんな日本で自分がやるべきことは、不要不急の外出はしない、三密を避ける、外出時はマスクをつける、うがい、手洗い、アルコール消毒の徹底をして自分で身を守るということ。今までと同じことを粛々とするだけです。