がん宣告から今日までのまとめ(42)『1度目の肺転移』(元主治医先生の見解) 《亀田総合病院での元主治医の見解》◆CTを見る限り恐らく転移と思います。◆この大きさ(1cm以下)ではPETでは偽陰性となりますので、PETで陰性だからと言って、転移ではないとは言えません。◆手術は定型的な方法ですが、当院(現在は柏厚生病院の呼吸器外科部長)であれば、まず針生検で組織型を確認し、転移であれば「凍結治療」を行います。◆理由は①凍結治療の方が手術より低侵襲なこと、②今後、恐らく、他にも転移巣が生じる可能性が高く、その際にまた手術をしていくと肺機能が損なわれていくこと、の2点です。◆但し、凍結治療の場合、その部位から局所再発する確率がこの大きさだと5%ほどあります。手術では局所再発の可能性は2-3%あります。 《先生への質問》【Q】『ホームページには、治療費55万円(凍結針1本、入院費、消費税込み)とありますが、ほかに必要な経費を教えてください。』 【A】➡『凍結治療には自費55万円のみですが、その前に外来で検査をする必要があります。再度、CT、脳の転移をチェックするための脳MRI,心電図、心エコー、採血、等々です。それらは保険が効きます。コロナ禍のため、入院前に外来で2回のPCR検査を受けて陰性である必要があります。2日連続でも結構です。その際、吉賀様は近くのホテルに滞在することになりますので、その滞在費は必要になるでしょう。』 【Q】『入院は、施術日、施術日前後何日必要でしょうか。』 【A】➡『現在、全身麻酔で行っていますので、前日(水曜日)入院、木曜日午後に凍結、退院は翌週月曜日となります。』 【Q】『退院後は通院、定期検査等必要なのでしょうか。』【A】➡『必要ですが、尼崎でうけてそのCTを送ってもらえば結構です。』 【Q】『関西に帰った後の経過観察は尼崎総合医療センターで定期的なCT、PETで良いでしょうか。』【A】➡『それが良いと思います。』 ◆恐らく治療後も肺転移は出てきます。その都度、凍結治療を行うとかなり高額となります。但し、せいぜい3回くらいまで行って、それ以上出てきたら対処できなくなることがほとんどです。 ◆それから現在の転移巣に対して凍結治療を行った際、その後同部位から再発する確率は5%ほどあります。手術の場合、それよりは少なくなりますが、手術でも同部位からの再発率は0%とはなりません。なるべく局所再発率(同部位からの再発)を減らしたいのであれば、手術の方が良いです。 【Q】『凍結治療に傾いているのは、私の気管孔呼吸という体での麻酔、呼吸確保について尼崎の主治医は「続きをみる
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