【「MRI」と「骨シンチの結果」】
まずは、今日の外来。がんの脳転移の有無を調べる「MRI」と骨への転移を調べる「骨シンチ」の結果です!!
ズバリ!!「転移は確認できない!!」
正直「これで心置きなく正月が迎えられそう!!」です。
今年は、5月の「造影CT」で肺の多発転移が見つかり入院。
「もしかしたら・・・」という思いもゼロではありませんでした。
「MRI」は2年ぶり。「骨シンチ」は初めてということもありましたが、「腺様嚢胞癌」は再発、転移しやすい。周辺組織に深く浸潤し、一番多いのが「肺転移」、そして、「神経」、「骨」、「脳」だと知っているからです。
あとは、11月の「サイバーナイフ」の経過を見る「CT」さえクリアすれば・・・
安心して新年を迎えられるとともに・・・
「腺様嚢胞癌」ステージⅣ、肺多発転移ありからの「筋トレ」で「完解」への希望が広がります。
【今日でがん切除手術から5年】
本日、私が千葉県鴨川市の亀田総合病院で、気管に出来た「腺様嚢胞癌」切除手術を受けてから丸5年の日を生きて迎えることが出来ました。
2017年9月12日。8時間半に及ぶ大手術を終え、ICUのベッドでナースコールを握りしめて痛みに眠れずのたうち回っていたころです。
気管原発の腺様嚢胞癌。
大きさは気管内から声帯、甲状腺を包み込むように10cm。
ステージはⅣ。
効く抗がん剤はない。
放射線も効かない。
出来る事は「外科手術」での切除のみ、それも手術出来るギリギリの状態。
手術しなければ3か月の命。
手術中、合併症で死ぬ確率20%。
手術が成功しても、声、臭覚、甲状腺、気管の大部分、口・鼻呼吸、鎖骨、第一第二肋骨、胸骨、筋肉を失う。
胸に孔を開けての「気管孔呼吸」になる。よって風呂に入れなくなる。
食道浸潤があれば、胃の吊り上げか小腸での食道再建。
5年後の生存率40%未満。
術後の再発、転移率が高い。
まさに「夢も希望もないよ」状態でした。
自分はボディビルダー。「鍛えた体にメスは入れたくない」というのがそれまでの考えでしたから尚更です。
しかし、多くの友の助言、素晴らしい医師との出会いで「生きる」ことを決意。
「どんな体になろうとも生まれ変わった体で奇跡を起こす」道を選んだのでした。
若い頃からライフワークにしていたボディビルで得た「筋肉貯金」、「マッスルメモリー」、「筋トレ習慣」、「筋トレのノウハウ」が功を奏しました。
そして、今があります!!
がんは甘くない病気です。この5年の間にも私よりもずっと若い友たちががんで旅立ちました。
私とて「明日はどうなることか」はわかりません。でも、考えてみてください。
この世に生を受けたものは平等にいつか天に召されます。同じなんですよ。
要は老若男女、人生の長さに関係なく「いかに充実した悔いを残さない日々を積み重ねるか。」
これが大切なのだと改めて思う手術から5年目の1日でした。
まだまだ、やることがありそうです。せっかく生まれてきたのですから日々、人生を楽しみます!!