来月で気管腺様嚢胞癌の切除手術から5年です。
最初の防衛医大病院では「ステージⅣ、10㎝の癌、5年後の生存率40%未満」と宣告を受け、国立がんセンター中央のセカンドオピニオンを経て、辿りついた亀田総合病院では「外科手術以外の有効な治療法は有りません。しかも、すでに手術が出来るギリギリの段階で病巣は気管から喉頭部全体と広範囲にわたっており恐らく癌を取り切れない。やるなら今。」と決断を促され手術を決意。術後、主治医の話では「私自身、この手術は生涯3度目でしたが、あなたが一番酷い状態だった。」とのことでした。
「癌の切除に伴い、気管の大部分、甲状腺、声帯を切除。胸に気管孔を制作するため鎖骨、胸骨、第一第二肋骨も切除。気管孔を補強するために大胸筋を使うことになるでしょう。そのため、術後は、息んだり、気張ることがことが出来なくなるので筋トレは難しいと思います。」とも。
しかし、半年に及ぶ入院から退院後すぐに「出来ることだけでもやろう。医師は手術、治療ではプロだが筋トレについては素人」と筋トレを再開しました。関西に戻ってからはマシンが豊富で歩いて行ける県の体育館に通っていましたが、生憎のコロナ禍に突入。ジムエリアの休館に伴い始めたのが公園での主に「自重による筋トレ」でした。
幸いにも近所の公園には、筋トレに利用できそうな遊具があったので、試行錯誤の末に今の「早朝公園筋トレライフ」が確立されたのです。
筋トレで筋肉を維持、成長させたから癌が再発しない、進行しないわけではありませんが、日常的に運動をして筋肉をつけることで体力も血流もアップし同時に免疫力もあがることが期待できます。骨格筋はがんになりにくい組織ですし、「筋肉をつけることで筋肉からマイオカインなどの未知の抗がん物質が分泌されている」という研究データも存在します。まだまだ、未知数のことが多いのですが、それは同時に可能性も多いと言えるでしょう。それに「筋トレは科学的に合理的に体力を向上させることが出来る最高の手段」という事を元ボディビルダーである私は誰よりも知っていますし、「人間が自分の意志で鍛え発達させ、それを目で確認出来る」のが筋肉です。
2017年に癌罹患が判明し、2020年肺転移、2022年肺多発転移と次々と攻撃を仕掛けてくる強敵ですが、決して諦めません。筋トレを楽しみながら人生を生き抜きたいと思います。TEAM ACCのリーダー浜さんも言ってました。「ステージⅣ、肺転移ありで筋トレ続けて完解。かっこいいじゃないですか!」実現したいものです。
2024年の「筋肉オフ会リターンズ」、授かった孫息子たちとの筋トレまではあと15年くらいでしょうか。他にもまだまだやることが控えています。