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『BIGTOEの筋肉物語』レビュー「インテリジェントマッスルの為になる話」①

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『BIGTOEの筋肉物語』2010年~2012年頃掲載の『インテリジェントマッスルの為になる話』のレビューです。

『ひげセンセのブログ』

https://ameblo.jp/asaminaosan/

月刊ボディビルディング(MBB)ライターのインテリジェントマッスルこと浅見先生とのメールのやり取り。

これが結構為になるのですね。

そこで新たに新しいページを作成しました!!

名付けて

≪インテリジェントマッスルの為になる話≫

インテリジェントマッスルさんとのメールのやり取り、「眩暈」、「ピント調整筋トレ」、「環境ホルモン」、「インナーマッスル」・・・他にも興味深いやりとりもあるのでアップします。

 

①   【良性発作性頭位めまい】

2012-03-15 00:05:44HひげのBLOGより

--- Intelligent Muscle wrote:

なでしこサッカーの澤選手が体調不良、そしてその病名、良性発作性頭位めまい症を聞いて自分の2年半前を思い出した。

これは名前が知られていない割には多くの人がかかる病気だ。

 

人を始め、動物はからだのバランスを取るためのセンサーとして耳の中(内耳)に、ふさふさの毛の生えた細胞の表面に細かい石を敷き詰めてそれを粘液でつなぎ止めてある。これが頭の傾き次第で、ざざーっとある方向に動く、その動きを毛が感知して細胞の中に電気信号が起きてそれを頭が感じて眼を動かす筋肉や体全体の筋肉に指示を出す。このまとまって動くのがミソ。そしてある程度まとめるために粘液で集めているのもミソ。固めすぎるとざさーっと滑らかに動かないし、石も古くなるので新陳代謝させるためには隙間が必要。この石があるとき、ぱらりと剥がれ落ちる、いや落ちるというよりぽろりと、周りにあるリンパの液の中に勝手に動いて行ってしまう。そうなると、その石が当たった毛、その毛を持つ細胞は、信号を脳に送る。でも本来の信号も来る、当然バッティングする。さあ、パニックだ。しかし、電気信号の強さ、正確さの違いははっきりしているので脳は補正する。このパニックになって補正までの時間、眼はぐるぐる動くし、身体は揺れる、それを、「めまい」として感じる。突然起きるので恐怖感がある。

 

僕は深夜尿意でトイレに行こうとして起き瞬間、身体がぐらーっと来た。一瞬小脳梗塞か、と思ったら、数秒で改善、立ち上がったらまた来た、また改善、トイレで大事なところを見た瞬間、また来た。

 

あわてて、耳鼻科医であるかみさんをたたきおこして(陳謝)、診てもらったら、笑いながら、”おもしろーい!回転性眼振よ!(眼の球が回転すること)。すぐ停まるし、こうやって頭の位置を変えるとすぐ再発するので診断は確定ね!”何度もえいっ、えいっと頭の位置を変えられ死ぬかと思ったが、、、。安静にするより動いたほうが良いので、行ってこーい、と励まされ出勤したが、高速道路の運転は死ぬかと思った。

 

早く移動する景色を見るたびにめまいが出るのだ。あわてて一般道路に降りてゆっくり運転。普通数日で治るのだが(こぼれ落ちた石は溶ける)、僕は3日目でよくなったので、歯医者さんに行った。そこで、仰向けになり顎を揚げて左を向いた瞬間、再発。その後、頭さえ動かなければ元気なので手術は顕微鏡を覗くことがメインなので問題ないが、患者さんを搬送、診察するとき、基本的に着替える時でも、頭部の位置変換のたび世の中がぐるぐるまわって大変だった。

 

ダンベルベンチをするときなど、寝た瞬間ぐらりと来る、収まるまで我慢して、顎を引いてしっかりウエイトを受け止め一気に揚げて、起き上がってラックに戻すと、豪快にまためまい。トレーニングはまさに”必死”。それでも筋トレを止めないのはこれも病気?完全にめまいがなくなるまで1ヶ月以上かかった。

 

サッカーは頭部をひねる。飛び上がる、そして人に当たる。かなり時間がかかることは覚悟すべきだと思う。でも医学的には大変おもしろくためになる症状を示してくれるので、医学生や研修医にとっては格好の勉強材料である。


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