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『BIGTOEの筋肉物語』レビュー1「忠さんのシーョトストーリー」

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「BIGTOEの筋肉物語」発足当初の連載記事「忠さんのショートストーリー」。こんなくだらない話を考えて書いていたのですね。

 

27話ありますので、ザッと読めるように数話ずつくらいに分けてREVIEWしてみたいと思います。興味のある方、お付き合いくだされば幸いです。期待を裏切る自信あり!です。

 

尚、忠さんには複数のモデルが居ますが、写真とは関係ありません。

 

【Short Story 『This is CYUUSAN』】レビュー1

完全無欠の史上最強のボディビルダー忠さんを主人公にしたフィクションショートストーリー集。

★≪第一話≫「あ~、よかった」①

子供のころ神戸に住んでいた時のこと。当時、家のまわりで見かける昆虫といえば、みのむし、毛虫、とんぼ、せみ、ちょうちょ、はえ、ゴキブリくらいのものだった。

ある日、道の真ん中で、なにかが動いているのを発見した。ウンコだ。ウンコが動いている。忠さんは不思議に思って顔を近ずけて観察した。と、その下から一匹の甲虫が顔を出した。「小さいから子供のカブトムシだ!」「夜店で買ったら300円はする」「欲しい」・・・。

忠さんは獲ろうか、どうしようか考えた。「カブト欲しい。でもウンコの下から出てきた。きたない。でも幼虫は堆肥の中でそれを食べて大きくなると聞いたことがある。ウンコも堆肥も同じ肥やしだ。よし、獲ろう。」と思った瞬間、虫は再びウンコの下へ。「しまった!」

結局、諦めた。後になって、それがダイコクコガネ、いわゆるフンコロガシであることを知った。

カブトムシではなかったのだ。「あ~、獲らなくてよかった。」

※一話目から汚い話ですみません。

 

★≪第二話≫「あ~、よかった」②

忠さんは、道を歩いていた時、道の真ん中に何かがあるのを見つけた。近寄って見てみると、どうもウンコらしい。さらに近づいた。「ウンコや。」

もっと、近づいて臭いをかいでみた。「やっぱりウンコや。」

さらに近づいて舐めてみた。「間違いない。これはウンコや。」

そして思った。 「ああ、踏まなくてよかった。」

※再び、汚い話ですみません。こんなことしか考えつかんのかい!!(笑)

 

★≪第三話≫「すさまじい・・・」 

忠さんが大阪にでてきて5年の歳月が流れた。

故郷から出てきた時には、いわゆる肥満児で100キロを超していた体重も上京以来続けていたボディビルのおかげで、逆三角形のマッチョな体に変身していた。

この忠さん、出身地の方言なのだろうか、プロテインを「プロンテ」「プロンテ」と言い、チーティングのことを「チンニング」と言っていた。

プリーチャーベンチカールを思いっきり「チンニング」を使ってやっていた。でも、おおきくなった。

ある夏、久しぶりに故郷に帰った忠さんは、風呂上がりに裸でいたところを、母親とバッタリ出くわした。

母親はすっかり変わり果てた我が息子を見て言った・・・。

「ち・ちゅう、お前、何とすさまじい体じゃのう!」

かあちゃんはボディビルダーの存在すら知らなかったのだ。母親が 忠さんの体のどこを見て「凄まじい」と言ったのかは定かではない。

 

 

★≪第四話≫「いやや~」

トレーニング後、喉の渇きと疲れをいやそうと、ジュースの自販機に行った時の出来事。

母親と子供2人の親子連れが、ジュースを買おうとしていた。男の子はオレンジジュースを買った。続いて女の子が迷ったあげく、「リアルゴールド」のボタンを押した。母親がすかさず言った。「それ、おっさんやんか」

女の子は怒ったように「おっさんちゃうわ!アホ」と言い返した。

忠さんが続いてお金を入れてボタンを押した。「ガッチャ~ン」大きな音と共に「リアルゴールド」が勢いよく落ちてきた。

「それ見てみい。おっさんやろ」母親が言った。

すかさず女の子が言った。「ほんまや、おっさんや! いやや~~~!

女の子は泣き出した。

 

★≪第五話≫「な・なんで・・・」

ある夜、忠さんが駅の構内を通りがかった時、バス乗り場付近で2人の男が襟元を掴み合って、「こらー。俺をなめとったらあかんぞ。」「いてもたろかー!」と激しくやりあっていた。

遠巻きに人々が「かかわりたくない」「触らぬ神にたたりなし」という感じで様子をうかがっている。よくある光景だ。

と、その時、忠さんが2人の間に無言で割って入って、自慢の怪力で2人の男を分けようとした。

ところが、「なんやお前、関係ないやろ。」「誰じゃお前は!」 敵対していたはずの2人がいっせいに叫んだ。

「ドカ」「ボコ」「ドス」「グニュー」!!

2人の男が立ち去った後、忠さんは呆然として立ち尽くしていた。目は点になって、鼻血がたら~と流れた。

立ったまま腰を抜かしていた忠さんは呟いた。「な・なんで・・・」

そう、忠さんは勇気あるマッスルガイなのだ。


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